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一志
【いちし】


旧国名:伊勢

雲出川の支流中村川左岸の丘陵地に位置する。古墳が多く,また遺物の出土が豊富で,「古事記」にいう壱師君の本拠地とみなされている。西部の君塚は筒野古墳群の1号墳で,古墳前期の数少ない前方後方墳であり,大正3年の発掘では粘土槨から三神三獣鏡・六獣鏡などが出土(東京博物館蔵)。東北部の郡塚は円墳で,未発掘であるが一志郡の郡名となる壱志君族の墳墓と目されるという。壱志君族の氏神と目される竜天神社があり,豊地神社に合祀後の跡地から祭祀用の白玉2個が出土。その東方に隣接する奈良期創建という東福寺廃寺跡からは白鳳期の軒瓦が出土し,この社の別当寺であろうといわれる。現在は曹洞宗養命山薬師寺となっているが,檜材寄木造り総丈3尺8分の本尊薬師如来像は平安期の優作で,国重文に指定されて33年ごと開帳の秘仏とされている。また,伽藍の礎石2,塔の心礎石1が現存し,古瓦数片と永和5己未年藤福寺銘の鰐口1個,桃山期の木造狛犬一対を所蔵している。
一志村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
一志(近代)】 明治22年~現在の大字名。




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「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7125224