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奥伊勢宮川峡県立公園
【おくいせみやがわきょうけんりつこうえん】


県中西部,宮川上流域を中心とした県立公園。昭和42年8月1日県立公園に指定。5県立公園中いちばん新しい。面積5万1,448ha,全域が普通地域で,大台町(5,514ha)・大宮町(1万78ha)・紀勢町(4,758ha)・宮川村(2万4,597ha)・大内山村(6,501ha)の3町2村にまたがり,宮川村・大宮町がその中心をなす。宮川の支流大内山川上流部の深い渓谷には,大杉谷同様,奇岩奇石や大小の滝および淵などが点在し,大台ケ原の深林を背景にその渓谷美は見事である。また,この地域が日本一の多雨地域で宮川の水量の豊かなところから上流部には多目的ダムの宮川ダムが建設されている。大宮町にある長者野ダム下流部の大滝峡も変化に富んだ渓谷で,近くに大規模なサイクリングセンターがあってキャンプ・ハイキング客が訪れる。皇大神宮の別宮として格式の高い滝原宮もここにあり,行楽の疲れをいやすに格好な阿曽温泉も近い。この温泉は熊野街道を利用して伊勢・熊野参詣をする人々に古くから親しまれてきた。当公園は,南紀に通じる国道42号が走り,国鉄紀勢本線も通って交通の便が良く,行楽客も年を追って増加している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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