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小山
【おやま】


旧国名:伊勢

内部川扇状地扇央の北端部,内部川支流足見川谷底の緩やかな傾斜地に位置する。地名の由来は山の斜面に位置することによるものか。地内には古来より受け継がれている胴周り45cm・長さ30cmのほら貝があり,今も神明社の祭礼の知らせに使われているが,これは地内のコラダの崖という絶壁の中腹の洞穴が往年の大洪水で崩れた際,ここから出土したほら貝が下を流れる足見川を下って下流の波木で拾われた。これを吹くと「小山へ帰りたい」と泣いたといい,以後小山の貝として伝えられている。ほら貝は雨乞の神事で吹き鳴らされ,また洪水で橋梁が危険な時に吹き鳴らすと橋が流れずにすむと伝えられる。
小山(中世)】 室町期から見える地名。
小山村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
小山(近代)】 明治22年~昭和29年の小山田村の大字名。
小山町(近代)】 昭和29年~現在の四日市市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7125885