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田町
【たまち】


旧国名:伊勢

(近世~近代)江戸期~現在の町名。明治初年から同22年までは桑名を冠称。江戸期は桑名城下の1町。城の西に位置し,北は三崎通,西は殿町,南は南魚町に接する。地名の由来は,慶長年間の町割に際し田地を埋め立て町としたことにちなむ(久波奈名所図会)。隣接する南魚町は桑名随一の商店街で,当町はそれに続き商家が多く,享保年間には青物市場が開設された。元禄年間の軒数38(元禄家帳/桑名市史)。明治8年の地積3反・地価2,324円・地租69円,同16年の戸数28・人口133(桑名郡志)。同22年桑名町,昭和12年からは桑名市に所属。大正8年頃には青物市場1・呉服店3・酒屋1・味醂製造1・石油店1・歯科1・料理店1・鉄工所1があった。昭和20年の戦災で全町焼失。第2次大戦後の復興事業による県道福島八坂線の開通により,町内が二分され,商店街の面影は失われた。昭和13年の世帯数26,同33年の世帯数24・人口98。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7127798