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夏見
【なつみ】


旧国名:伊賀

夏身あるいは夏美とも書いた。名張川と支流青蓮寺川が合流する平地部に位置する。地名の由来は,付近に川の流れがよどむ地点があったため渋滞を意味する「なずみ」が転訛したとする説(黒田庄誌),古代に夏身氏が居住したことによるという説(伊賀史の研究三十年)があり,また夏実または菜摘みといった農耕生活にちなんだ言葉から起こったともいう。丘陵部には古墳が群在し,縄文時代の石棒1個と縄文時代~弥生時代の土器片が出土。男山にある夏見廃寺跡は神亀2年大来皇女が父天武天皇供養のため建立したと「本薬師寺縁起」に伝えられる昌福寺の遺跡とされる。
夏身郷(古代)】 平安期に見える郷名。
【夏身村(古代~中世)】 平安期~南北朝期に見える村名。
夏見村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
夏見(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7128346