七洞岳
【ななぼらだけ】

度会(わたらい)郡大宮町と度会町との境にある山。標高778.3m。三波川変成岩類の黒色片岩からなる。山頂および山頂近くの白岩(巨岩)からの展望に優れ,北西から白猪(しらい)山(817.7m)・堀坂山(757.4m)・国束(くづか)山(414m)・大日山(302.8m)を見越し,松阪・伊勢の市街を越えて遠く知多半島まで眺望することができる。眼前に獅子ケ岳(733.3m)が屹立し,鷲嶺(548m)・牛草山(550.3m)を望み,東南に重なり合う山嶺を見越して,五ケ所湾・英虞(あご)湾・先志摩(さきしま)半島に及び,西南に藤坂峠(約500m)・浅間山(733.5m)の山嶺などを経て南勢山地を形成し紀伊山脈に連なっている。山頂に1等三角点があり,中部電力の反射板設置が予定されている。山名の由来は,山中に石灰岩の洞穴が7つあることによる。登山道は大宮町野田新田の林道脇にある。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7128357 |