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山添
【やまぞえ】


旧国名:伊勢

古くは山副とも書く。櫛田川下流の左岸に位置する。地名の由来は,古代には神山(こうやま)・神戸(かんべ)と称しており,神山の山すそに沿って集落ができたことにちなむ(松阪の町の歴史)。やつで古墳群・中山田古墳群があり,中世遺跡も存在する。神山山麓の神山神社は,垂仁天皇22年に倭姫命が皇太神を奉斎し,4年間留まった飯野高宮の跡と伝える(勢陽雑記など)。付近に倭姫命が天照大神の神体を遷座する際に用いた車を埋めたと伝えられる車留塚や鎮座の石といわれた紫石と呼ばれる巨石があったという(勢国見聞集)。
山ソイ(中世)】 戦国期に見える地名。
山添村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
山添(近代)】 明治22年~昭和42年の大字名。
山添町(近代)】 昭和42年~現在の松阪市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7129766