勝部神社
【かつべじんじゃ】

守山市勝部町所在。祭神は経津主(ふつぬし)命・宇麻志摩知命・天火明(あめのほあかり)命。延暦年間に慶俊が建立したという。かつては物部神あるいは物部大明神と称したが,勝部は武門の吉相を意味し,物部とともに武事にかかわりが深い。織田信長が戦勝の祈願文を奉ったり,豊臣秀次が神領を寄進するなど武門の崇敬を集めた。明応元年佐々木高頼造営の3間社流造・檜皮葺の本殿は今も残り,重要文化財。五穀豊穣と無病息災を祈って,大松明の下で200人の若者が乱舞する勝部の火祭(1月8日)は750年の伝統をもち,その勇壮さは比類がない。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7131439 |





