久加越
【くがごえ】
別称八草(やくさ)峠越。伊香(いか)郡木之本(きのもと)町大字金居原(かないはら)から出口土倉(でぐちつちくら)を経て,登り谷を旧八草峠(約750m)に出て県境を越え,岐阜県に入った峠道で,近世末には行商人が通行し,彦根藩の検見の松も残る峠。昭和22年,南約1,500mの同高の新八草峠が開発され,国道303号となっている。冬季積雪の難所。また金居原から須亦(すまた)川谷を登る杣道から新八草峠への道や,金居原から土倉谷に沿って土倉銅鉱山(昭和40年閉山)を経て,岐阜県又谷に出る山道も開かれていた。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7131987 |