100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

石良瀬
【しらがせ】


大津市石山南郷町あたりの瀬。現在の瀬田川が南へ下り,大きく西へ転ずるあたり,今は鹿跳(ししとび)橋のかかるところで,「輿地志略」は,佐久奈止社のかたわら,狭いところは水幅3間4尺ほどで,鹿も飛び越えることから名がついたという。現在は天ケ瀬ダムの完成で水位が上がり,峡谷の景観はあまり見られない。源俊頼が歌枕に詠んだものとして「氷魚も世を住み難しとや思ふらむ石良が瀬にも網代打つ也」とある。すなわち,鹿跳(ししとび)の瀬の古名であるといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7132946