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杉谷
【すぎたに】


旧国名:近江

南部は丘陵地で竜王山に続き,西・南に杉谷川が貫流する地域。古代は蔵部(くらぶの)郷甲賀杣に,中世は池原郷または新宮・矢川郷に属したという。奈良期は西大寺領で,のち矢川神社の神領,明応年間から土豪領主望月氏・杉谷氏の所領であったが,天正13年水口(みなくち)岡山城主領となった(甲賀郡志)。南東部にある岩尾山は,建武5年北朝方の小佐治基氏が,信楽(しがらき)方面に起こった南朝方と合戦した所である。頂上には天台宗息障寺があり,伝教大師自刻という石彫不動尊が安置されている。なお杉谷氏は甲賀53家の1つで,織田信長を千種越(ちぐさごえ)で狙撃した善住房は杉谷藤次の子で,天台宗円通寺の住僧であった(温故録・甲賀郡志)。神社は4か所の飛地境内をもつ,大同年間再建の鎮守の杉谷神社,文禄2年蒲生(がもう)郡の佐々木神社から分霊した佐々木神社があり,寺院は,息障寺のほか,延暦年間伝教大師開基という浄土宗勢田寺,聖徳太子開基と伝える臨済宗正福寺,元禄年間開基という松安説教所がある。
杉谷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
杉谷(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7133089