天座
【あまざ】

旧国名:丹波
北および西は大江山(833m)・赤石岳(736m)の山稜を介して丹後国と接する。南は天ケ峰(632m)に囲まれる山間に位置する。由良川支流雲原川が地内中央を西から東へ流れる。地名の由来は,当地が高地で俗界を離れ,神が降臨するような雰囲気を持つ地であること,また地内に御座石と称する天照大神を祀る大岩があることなどによるという。住民は古くから天座川下流の元伊勢(もといせ)(丹後国天田内村の豊受神社と,約3km北の同国内宮村の皇大神社を併せて称す)の広義の氏子と考えられている(明治期,氏子は元伊勢の祭日には趣向をこらした行列で参加したという)。別に,喜多村の三岳山蔵王権現や,下野条村の御勝八幡の信仰圏でもある。
【あまさ(中世)】 室町期に見える地名。
【天座村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【天座(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7136198 |





