岩屋
【いわや】

旧国名:丹後
加悦谷(かやだに)平野の北西部,野田川支流岩屋川沿岸に位置する。地名の由来は,地内仙ケ尾にある巨大な奇岩雲岩によると伝え,雲岩は文珠菩薩の乗ってきた雲が石になったものという。地内には塚原古墳など6基の古墳があり,小森谷に式内社阿知江
部(あちえいそべ)神社(白鬚大明神)がある。その他,雲巌寺・桂林寺などの廃寺跡や,経塚・中世墓地など遺跡が多い。弁天谷に所在した雲巌寺は,大永5年但馬国金蔵寺と兵火を交えて七堂伽藍が焼失したと伝え,全長3.36mの宝篋印塔(永仁2年造)が現存する。
【岩屋村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【岩屋(近代)】 明治22~27年の市場村の大字名。
【岩屋村(近代)】 明治27年~昭和30年の与謝郡の自治体名。
【岩屋(近代)】 昭和30年~現在の野田川町の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7136895 |





