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太秦
【うずまさ】


旧国名:山城

南流する御室川の右岸,西流する西高瀬川流域に位置する。平安京の造営に大きな役割を果たした秦氏の根拠地として著名であるが,「日本書紀」雄略天皇15年の条に秦酒公に禹豆麻佐(うずまさ)の姓を賜ったことが見え,地名はこの賜姓にちなんだものという。また養蚕と機織の技術にもすぐれていた秦氏の献上した糸がうずたかく巴渦のかたちに似ていたので「うづまさ」と呼ぶようになったともいう(洛陽名所集)。当地には広隆寺が所在するが,その創建に重要な役割を果たした秦造川勝をはじめ,同寺の檀越は秦氏一族であった。広隆寺の創建については,「日本書紀」の系統と「聖徳太子伝補闕記」の系統で,創立年代・創立経過について多少の異同はあるものの,推古朝期に聖徳太子の発願により,新羅の国から献じられた仏像を賜って,山城国葛野の峰丘の南に,秦造川勝が親族らを率いて造立したという(日本書紀,推古天皇31年7月条・聖徳太子伝補闕記・上宮聖徳法王帝説・聖徳太子伝暦・扶桑略記など)。
太秦(古代)】 平安期に見える地名。
太秦(中世)】 鎌倉期から見える地名。
太秦郷(近世)】 江戸期の広域地名。
太秦村(近代)】 明治7~22年の葛野郡の村名。
太秦村(近代)】 明治22年~昭和6年の葛野郡の自治体名。
太秦(近代)】 明治22年~昭和6年の太秦村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7136989