小野
【おの】

旧国名:山城
山科(やましな)盆地の南端に位置する。地内を陀羅谷山から発した山科川支流の化粧川・高川が流れる。地名の由来については,出羽の郡司小野氏の女小町が,当地に住んだことによるとの伝承がある(山州名跡志)。当地は各地に散在したといわれる小野氏の根拠地小野里の1つともされているが,山科の条里名を伝える山科郷古図によれば,2条~5条の13里に,上小野東里・上小野里・下小野里・下小野西里などの里名が見え,その付近が一般的に小野と称されていたものであろう。
【小野郷(古代)】 平安期に見える郷名。
【小野郷(中世)】 室町期に見える郷名。
【小野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【小野(近代)】 明治22年~昭和6年の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7137917 |





