100辞書・辞典一括検索

JLogos

34

勝竜寺
【しょうりゅうじ】


旧国名:山城

桂川の支流小畑川・犬川合流域の氾濫原に位置する。地名は延暦23年創建の真言宗勝竜寺(はじめ青竜寺,応和2年村上天皇より寺号を賜り改称,その後山崎の戦に罹災し尊勝坊1宇となる)に由来する(山州名跡志)。応和年間同寺門前に人々が来住した頃は長岡勝竜寺と称していたが,元応2年神足郷勝竜寺前町,さらに永禄12年勝竜寺村と改称したという(府地誌)。地内北端に暦応2年細川頼春が築城したという勝竜寺城址がある。勝竜寺城については,「細川家記」に「城地は青竜寺村・神足村ハ勿論,上野村迄も御郭内にてこれ有たるとなり。根元ハ,畠山義就初て城を築かれし由,其後明応六年,元有君西岡の内にて,三千貫の地を御拝領之時,此城を御取立,御在京之里城と成され候。今以御本丸の地と見へ,畑作りニ成て,東西五十間程,南北四十間程,土居の跡高くして藪なり。水堀廻りて,其外堀の様子等,今以縄張のままと見ゆる所多く,沼田丸・松井米田・神足屋敷なと申伝これ有候。初ハ至而小城なりしを,追々御広め成されたるなるへし」とある。
勝竜寺(中世)】 室町期~戦国期に見える地名。
勝竜寺村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
勝竜寺(近代)】 明治22年~現在の大字名。
勝竜寺(近代)】 昭和51年~現在の長岡京市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7141402