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白柏町
【しらかせちょう】


旧国名:丹後

(近世)江戸期の広域町名。宮津城下六町組の1組。町組の構成は,寛文初年白柏町を触頭として,その下に河原町・吹屋谷・池ノ谷・葛屋町・山王下・如願寺下が見える。のち住吉町・万年新地が参加した。寛文初年以前の地子地は60石余,同6年の反別は2町4反余で地子米は29石余であった(地方秘鑑・京極丹後守様御上地町地子並ニ家別)。家数は,寛文6年288軒,元禄16年302軒,寛保4年278軒(1,646人),宝暦年間360軒余,明治維新以前583軒余(宮津旧記・宮津府志・丹後宮津志)。当町域のうち海岸部は江戸期を通じて宮津城下では最も盛んに埋め立てが実施された。京極高国時代の城下絵図には,白柏町の東には河原町などの町名が見えず,わずかな浜通りが新町と記されているが,元禄16年の御城下絵図には河原町などが記されている(宮津旧記)。なお,享保14年白柏町小路細溝より山王川土橋までの浜通りが入札をもって払地とされた。貞享元年当町で質屋を営業する者は17人いた。同2年白柏町新地(築地)の検地が実施され,4斗余が打ち出された。同3年当町の町年寄の苦労米は3石余であった。寛延2年・天明6年の2度にわたり如願寺川が氾濫し,当町は大被害を受けた(宮津日記)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7141421