園
【その】

旧国名:山城

鷲峰山の南麓に位置し，南を和束(わづか)川が南西流する。北は鷲峰山嶺を介して綴喜(つづき)郡に接する。南北に長く，東・北・西の三方を山で囲まれるが，南部一帯は平地が展開し田野が広がる。地内東北方にある老ノ滝は高さ10m余り。地内東南の鏡塚，またミヤト塚とも呼ばれる大墓は，「山城志」に「土人云，敦躬親王墓」と見える。古跡として養生芝と仏巌があるが，養生芝は安積親王が病を養生したところとも，後醍醐天皇休息の場とも伝え，仏巌は役小角の修行地ともいう（府地誌）。
【園村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【園(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7141818