寺①
【てら】

旧国名:丹波
竜ケ尾山(412m)の西麓,曽我谷川の複合扇状地に位置する。地名の由来は,往古当地に大寺院があったことによるという。地内には式内社与能神社および神宮寺遺跡(与能廃寺遺跡)がある。与能神社は「三代実録」仁和2年の条に従五位下を賜っている。また応永21年造の石灯籠は当地方随一のものとされ,慶長8年の棟札もある。古代における与能神社の盛運は,別当寺といわれる神宮寺の礎石および古瓦が物語る。伝えによると与能神宮寺は,嵯峨天皇の創建と伝えられ,弘法大師が天皇の勅によって神宮寺奥院,露堂において護摩修行を行った。のち嵯峨院のとき,村山・与能などの8荘を神領として同寺に寄進せられたという。伝えには口の院を二階堂といい,奥の院を露堂といったとある。なお,この露堂東側を坊垣内,北側を地蔵垣内,与能神社付近を宮垣内などと称していたという(南桑田郡誌)。
【寺村(中世)】 鎌倉期に見える村名。
【寺村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【寺(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7142668 |





