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松崎
【まつがさき】


旧国名:山城

高野川の西,深泥ケ池(みどろがいけ)の東南に位置する。北に西山・林山・東山などの小山を負い,その北に宝ケ池がある。地名の由来は,「蓋し山の出崎にして松樹の茂れるより起りし名なるべし」とされる(愛宕郡村志)。西山山頂には7基の円墳群があり,林山東南麓には平安期の天台宗松崎寺跡が残る。現在この付近にある涌泉寺は,松崎寺の後身歓喜寺が改宗した日蓮宗妙泉寺と,天正2年創建の同宗本涌寺とが合体したものである。毎年8月15・16日夜には,ここで題目踊が行われ,また16日夜は西山に「妙」,東山に「法」の字を形どった送り火がともされる。両山を合せて妙法山という。
松崎(古代)】 平安期から見える地名。
松崎(中世)】 鎌倉期から見える地名。
松ケ崎村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
松ケ崎村(近代)】 明治22年~昭和6年の愛宕郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7145303