大地
【おおじ】

旧国名:河内
邑智とも書いた。上町台地東方,今川と平野川との合流点付近東側の氾濫原に位置する。「日本書紀」仁徳天皇13年10月条に「是の月に,横野堤を築く」と見える。また「万葉集」巻10にも「紫草の根延ふ横野の春野には君を懸けつつ鶯鳴くも」と詠まれており,「延喜式」神名帳に「渋川郡六座」の1つとして「横野神社」がある。この横野については,天正12年8月18日の生魂神社神名記に「横野神社 印色入日子命 横野堤坐」とあることから(生魂社文書/大阪編年史2),地内の横野神社近辺と推定される。なお古くは当地一帯には沼地・湿地が多く大地島と呼んだという。
【邑智郷(古代)】 平安期に見える郷名。
【大地荘(中世)】 平安期から見える荘園名。
【大地村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【大地(近代)】 明治22年~昭和30年の大字名。
【大地町(近代)】 昭和30~48年の生野区の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7148116 |





