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嘉祥寺
【かしょうじ】


旧国名:和泉

田尻川右岸,大阪湾に面して位置する。地名は,当地が山城国深草にある嘉祥寺の寺領であったことに由来するとも,当地にあった三論宗嘉祥寺に由来するともいう(全志5)。寺院嘉祥寺については,地内真光寺の宝暦年間に改鋳されたという古鐘の銘文に「延元丙子(元年)二月二十五日 光明山法泉院嘉祥寺源秀法印拝撰」と見える(扶桑鐘名集/日本古鐘銘集成)。なお紀伊国伝法院重書案(醍醐寺文書2/大日古)によれば,南北朝期には信達荘内に「嘉祥寺加納分」があったことがわかる。また応永7年3月31日の足利義持御教書(実相院并東寺宝菩提院文書/泉佐野市史)には「嘉祥寺三綱等申,和泉国日根庄事」と見え,日根荘内にも同寺の所領があったものと思われる。その後,天正5年9月26日の本願寺顕如書状(妙慶寺旧蔵文書/和歌山市史4)では,織田信長の紀州攻めに際して,雑賀をはじめとする諸浦警固衆中に戦闘準備を命じているが,このなかに嘉祥寺が見え,当地には有力な浄土真宗門徒集団がいたことがわかる。
嘉祥寺村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
嘉祥寺(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7148474