阪本
【さかもと】

旧国名:和泉
坂本とも書いた。槇尾川中流右岸に位置する。地内の禅寂寺は,天平元年行基の創建と伝えるが,現存する同寺の南側に旧禅寂寺跡が確認されており,法隆寺式の伽藍配置であったことや付近から古瓦も発見されていることなどから,寺伝より古い開創とも考えられる。また当地内には,古代条里制の遺構があり,飛鳥部里一・五・十・二十一の各坪,青基(墓)里二十九坪などがある(河野家所蔵文書/日本史研究207)。なお地内大木には坂本氏の本拠である土居城(館)があった。
【坂本郷(古代)】 奈良期~平安期に見える郷名。
【坂本荘(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える荘園名。
【坂本村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【阪本(近代)】 明治22年~昭和31年の大字名。
【阪本町(近代)】 昭和31年~現在の和泉市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7149932 |





