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野里の渡し
【のざとのわたし】


中津川の下流(現在の新淀川に当たる)にあった渡し。海老江新家(現大阪市福島区海老江3~4丁目付近)と野里(現西淀川区花川1~2丁目付近)を結んでいた。曽根崎から大仁・浦江を経て中津川に達し,野里へ渡って御幣島(みてじま)を経て兵庫県尼崎市へ至る街道筋に当たる。「摂津名所図会大成」に,「此街道は大坂より尼がさきにいたる近道なるがゆゑに西国往返の旅人兵庫西の宮尼が崎等の諸商人ことごとく此渡しを越るにより常に行人間断なく別て尼がさきの魚商人飛脚をはじめ西宮兵庫の飛脚諸商人日毎に通行して頗る賑わしき道条なり」とある。現在は河川改修によって埋め立てられて市街地と化した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7152775