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博労町
【ばくろうまち】


旧国名:摂津

(近世~近代)江戸期~現在の町名。江戸期は大坂三郷南組のうち。明治5年1~4丁目,大正3年からは1~5丁目がある。当町付近には江戸期に伝馬町・馬屋町などの町名があり,当町およびその旧称馬責場町の町名も伝馬に関係あるものと推察されている(全志2)。江戸初期には博労町中之町・博労町1~2丁目・馬責場町があったが,中期以降博労町1丁目が金沢町に,同2丁目が金田町に,博労町中之町が茨木町になり,馬責場町が博労町となった。元禄13年の大坂三郷水帳寄せ帳によると,家数75軒,役数81,うち無役数2(年寄・会所),年寄は河村与市兵衛。「宝暦町鑑」には,「きうほうじばし西詰より一すじ南の町,せんだんの木ばしすじより西」とある。幕末頃「摂津名所図会大成」「浪華の賑ひ」などを著した戯作者暁鐘成が居住した。明治2年大阪東大組,同12年東区,同22年からは大阪市東区の町名。同5年金沢町・金田町・茨木町を編入,さらに大正3年上難波南之町の一部を編入。世帯数・人口は,大正9年620・4,022,昭和30年285・1,641,同50年147・612。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7152850