浜寺公園
【はまでらこうえん】

堺市浜寺公園町１～４丁から高石市羽衣公園丁にかけて広がる府営都市公園。面積63.3ha。明治６年12月に指定された古い公園で，当時は白砂青松の海岸美を誇り，第１次大戦後，付近は高級住宅地として発展，大正～昭和にかけて海岸は海水浴場でにぎわった。しかし，第２次大戦後，昭和33年までアメリカ軍に接収され，さらに同36年泉北臨海工業地帯の造成に伴い，海岸は消滅，かわって浜寺水路が造成された。そのためプール９面を設けて供用し，ほかに野球場２面・テニスコート12面を備えた。また，交通遊園をつくって，子供汽車を運行，Ｄ51機関車を展示し，子供の交通教育に役立てている。芝生をはりつめた広大な松林に憩う家族連れや若者が多い。記念碑に公園碑・惜松碑・与謝野晶子碑などがある。なお，埋立工業地帯と境する浜寺水路両岸には臨海スポーツセンター・府立漕艇センターが設けられ，水上スポーツに供せられている。工業地帯側の水路沿い11.6haは，昭和44年府が泉北臨海緑地として譲り受け，当公園とともに管理している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7152993