林
【はやし】

旧国名:河内
拝志とも書く。古市国府(ふるいちこう)台地の北西端の緩傾斜地上に位置する。地名の由来は,古代氏族の林宿禰(大伴氏系)・林朝臣(武内氏系)・林連(百済(くだら)系)の各氏の混住地であったことによる。地内瀬ケ井の井は奈良期の行基が掘ったものと伝えられ,北部の伴林氏神社は式内社で林氏の祖神である(全志4)。また,「交野天神社棟札」(枚方市史6)によると,鎌倉期の嘉禎4年2・3月の当社の造営に際し,楠葉(くずは)郷(現枚方(ひらかた)市楠葉)の住人が,3月8日から18日まで,連夜神楽を林村などで勤仕した旨が記されているが,この林村はおそらく当地のことと推定される。
【拝志郷(古代)】 奈良期~平安期に見える郷名。
【林村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【林(近代)】 明治22年~昭和45年の大字名。
【林(近代)】 昭和45年~現在の藤井寺市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7153017 |





