100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

和田泊
【わだのとまり】


「土佐日記」に見える,淀川にあった船着場。「土佐日記」に「八日,猶川のほとりになづみて,鳥かひのみまきと云ほとりにとまる,九日,船を引つゝのぼれども川の水なければゐざりにのみゐざる,此あひだに和田のとまりのあかれの所と云所あり,米魚などこへばおこなひつ,かくて渚の院を見つゝゆく」とある。この行程から鳥飼と渚の院の間,すなわち現在の高槻(たかつき)市・枚方(ひらかた)市に属する淀川の河港であろうと思われ,また,近世の船着場から推定すれば高槻市三島江付近,枚方市出口(かつての松ノ鼻)付近のいずれかであろう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7154951