100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

明石港
【あかしこう】


明石市にある昭和28年指定の県管理地方港湾。明石海峡に面する。元和7年初代明石城主小笠原忠真の築港に始まる人工港で,当初は当津湊と呼ばれた。漂砂に悩み,寛永年間・万治年間に改修がなされている。享保6年,明石藩主松平直常の時より港の砂をさらう永代掘りが始まり,以降瀬戸内航路の中継港,避難港,淡路との連絡港として栄えた(明石市史)。港域が狭いため昭和13年より改修が行われ,第2次大戦による中断のあと同28年完成。昭和29年には全国最初のフェリー(明石~岩屋)が就航。昭和33年より港湾整備5か年計画による外港工事に着手。昭和36年には第1次5か年計画と名称を改め整備事業が進められ,同38年にはフェリーボート専用岸壁も完成した。昭和57年の年間入港船数6万1,749隻,取扱貨物量1,226万t。対岸の淡路島へは公団フェリーのほか,播淡連絡汽船が就航。昭和57年には年間約460万人が乗降し,淡路島からの通勤・通学客も多い。昭和62年現在,第7次5か年計画に基づく整備事業を施工中。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7155052