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市野保
【いちのほ】


旧国名:播磨

揖保(いぼ)川支流栗栖川下流域右岸に位置する。地名は,越部荘上保が一の保とも呼ばれていたことに由来するという(新宮町史3)。天正16年7月5日豊臣秀吉が島津義久に与えた知行方目録に,「いちのほう村」320石が見える。同文書では当村が神東郡内と記されているが,揖東(いつとう)郡の誤りかと思われる(島津家文書1/大日古)。文禄3年2月に書写された天正16年10月の島津氏播磨知行方当納分目録案には,「一乃保村」319石2斗4升と見える(同前2/同前)。なお,文禄4年12月1日,秀吉は小早川秀秋に越部上荘内「いちのほ たんの上」あわせて560石3斗5升を与えている(教行寺文書)。
市野保村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
市野保(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7155613