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金ケ崎
【かながさき】


旧国名:播磨

赤根川上流の西。印南野の南東端にある金ケ崎山の南沿いに西国街道が東西に通り,沿道に集落が形成された。地名の由来に関して,金ケ崎そばの逸話が残っている。かつて金ケ崎そばと名付けて売る者があった。金銀細工を職業とする人が畳の上におちた金の屑を取る時,金屑の上にそば粉を混ぜるとよく取れたという。そこでそばは金を山の如く寄せた。金ケ崎の字を2つに分けると山と奇になる。奇の字を寄せるという字と誤って金崎山と金寄山を混同したという(明石名勝古事談)。なお,「明石市史」では高麗僧恵弁が金ケ崎の法音寺を開いたとしている。
かながさき(中世)】 南北朝期に見える地名。
金ケ崎村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
金ケ崎(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7157059