坂越
【さこし】

旧国名:播磨
千種(ちくさ)川下流域,播磨灘に面する。坂越湾に生島・鍋島がある。地名は皇極天皇の7世紀ごろ秦河勝が蘇我入鹿の難を避けてきた地が坂越に転じたという(播州赤穂郡志)。地勢上狭い峠の坂を越した坂越しの約音と合致(赤穂の地名)。宝珠山に延喜年間創立と伝える大避神社,僧行基の開基と伝える妙見寺(朽廃)の16支坊は嘉吉の乱で灰燼に帰し,奥の院(観音円通閣)のみ残る。
【坂越郷(古代)】 平安期に見える郷名。
【坂越荘(古代~中世)】 平安期~戦国期に見える荘園名。
【坂越村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【坂越村(近代)】 明治22年~昭和11年の赤穂郡の自治体名。
【坂越町(近代)】 昭和11~26年の赤穂郡の自治体名。
【坂越(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7158730 |





