100辞書・辞典一括検索

JLogos

5

佐谷
【さたに】


旧国名:播磨

万願寺川上流左岸の支流域,別所城山の西麓。古くは在田荘に属した。地名の由来は,地勢が三方を山に囲まれた小さな谷間であるので狭谷と称し,佐谷の字をあてたものと思われる。赤松氏の一族別所氏の拠った別所山城は佐谷にもまたがっているので佐谷城ともいう。佐谷口に下屋敷と呼ぶ小字があり,土塁の跡が残っていたという。城主の下屋敷であったと伝える。「嘉吉軍記」に「佐谷城主兵庫介光康」の名がある。慶長播磨国絵図(天理図書館蔵)には三谷と見える。
サダニ(中世)】 室町期に見える地名。
佐谷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
佐谷(近代)】 明治22年~昭和42年の大字名。
佐谷町(近代)】 昭和42年~現在の加西市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7158785