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須磨離宮公園
【すまりきゅうこうえん】


須磨区山の手山麓にある特殊公園。大部分が東須磨・水野町・若木町4丁目にまたがる。面積82.6ha。昭和31年旧武庫離宮の米軍接収解除が正式に決定。昭和45年神戸市は皇太子殿下(明仁親王)御成婚記念事業として須磨離宮公園と名付け完成。六甲山地の自然を生かし,中央に水をテーマに滝とカスケード,大小の噴水がある。周辺の芝生は欧風の庭園様式をなす。東部に高速道路高架線を隔て,昭和54年完成の離宮公園植物園を付設。本園と陸橋で結ぶ。花壇の中にフラワーギャラリーを設け,自然林の中に遊歩道を設ける。かつての武庫離宮は,もと西本願寺法主大谷光瑞の別荘。六甲山地を背景に紀淡の山々を遠く眺め,須磨浦を眼下におさめる景勝の丘陵地を宮内省が買い上げ,明治44年から離宮建設に着手,大正3年総檜白木造りの正殿のほか30棟の建物を有する武庫離宮が完成。明治天皇も来園し,昭和8年秋季大演習には大本営となった。昭和20年空襲により焼失,戦後一時,占領軍の米軍射撃場となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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