但馬山岳県立自然公園
【たじまさんがくけんりつしぜんこうえん】

氷ノ山後山那岐山国定公園の周辺部に連なる山岳地帯を主地域とする県立自然公園。城崎(きのさき)郡竹野町・日高町，美方郡村岡町・温泉町・美方町，養父(やぶ)郡八鹿(ようか)町・関宮町・大屋町にまたがる。昭和34年指定，同40年拡域。面積330.83km(^2)。高原と渓谷の景観が特徴である。中でも柤岡(けびおか)・別宮・大岡山の高原や，阿瀬・小代・山田・横行の渓谷が著名。冬季には積雪があり，各所にスキー場が開かれる。ブナ・ナラ・トチ・カエデ・アスナロ・スギ・ヒノキ・ヒメコマツなどの植物が成育し，サル・イノシシ・タヌキ・シカ・オオサンショウウオ・ヤマメなどの野生動物が生息する。主要な観光対象には，十戸滝，小代・大岡山の両スキー場，山名公墓所，隆関寺，大円寺などがある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7160438