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田野
【たの】


旧国名:播磨

市川中流の河岸段丘に位置する。「風土記」的部(いくはべ)里条に「云高野社者,此野高於他野,又在玉依比売命,故曰高野社」とあり,高野の転訛と考えられる。往昔田野の氏神は香寺台の住宅地となっている西方の小山にあったと言い伝え,その頃は相坂川が沖積平野の低地へ流れ出る辺りに集落があった。現在の集落が茶川と相坂川に挟まれた洪積台地の上にあるのは大洪水の後に北西の台地上へ移ったものという。南方の山すそに法華堂1号墳・同2号墳がある。「風土記」にいう玉依比売命とは巫女神の意で,高野神社には鎌倉期と推定される女神の木像が神体として祀られている。平野部には10間×60間に区画された条里制が残る。田野城は今部城ともいい,南北朝期に堀常光が南西の山頂に築き,応仁年間頃貞時によって補強されたらしい。羽柴秀吉の中国平定の際,天正5年2月落城。時の城主は堀兵庫守満秀の子,出雲守満則であった。当時は城主の居館は法淋寺の地にあったが,落城後は堀氏を清瀬氏と改め今日に至っている。
田野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
田野(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7160584