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来迎寺
【らいこうじ】


篠山(ささやま)市下立町にある寺。浄土宗。山号は清涼山。本尊は阿弥陀如来。戦国期の兵乱をさけて京都四条寺町の永養寺の本蓮社誓誉が波々伯部保井上に居住し念仏修行中,土地の豪族中西政親が深く誓誉に帰依して不断院を建立したのにはじまる。永禄9年八上城主波多野氏の帰依により八上城下に移建して阿弥陀寺と号した。慶長15年新城下町が篠山に建設されるにあたって,鬼門除として現在地に再び移建された。時の住職信誉行意は特に総本山知恩院第29世満誉尊照大僧正から清涼山来迎寺の号をもらった(浄土宗寺院由緒書/増上寺史料集)。江戸期は多紀郡内に4か寺の末寺を擁した。寛文11年と文化4年の篠山町の大火に焼失。現本堂は文政末~天保初年に建立された総欅作り。歴代住職の中には学僧が多く,文竜・文笈など音韻学や漢学者が出ている。地蔵菩薩木像は鎌倉末期の作。江戸初期の大三尊来迎図や立杭焼の下絵を描いた渡辺寛柔の大涅槃図があり,文禄2年の名号板碑は奥丹波で唯一の板碑。境内に観音堂,大師堂,延命・縁結び地蔵堂,鎮守の天満宮がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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