六甲アイランド
【ろっこうあいらんど】

神戸市東灘区の南部にある人工島。神戸港東部に，ポートアイランドに次ぐ第二の海上都市を目指して造成中。昭和47年着工，同65年完成予定。面積は580haで，ポートアイランドの1.3倍。海上輸送革新に対処し，埠頭など従来の港湾設備を大型化している。港湾関連用地・産業基盤用地・都市再開発用地からなり，３万人居住を予定した都市機能用地も計画。昭和60年から一部使用開始。中心部の商業地域には川，南側に人口なぎさを建設するなどの都市生活への工夫もある。埋立て必要土量は1,200万m(^3)。神戸市須磨区の丘陵地を切り崩し，土砂はベルトコンベアによりまず須磨海岸へ運ばれ，海上はプッシャー方式によるバージ（特殊運搬船）で現地へ輸送される。また，採土跡地には宅地などが造成され，須磨ニュータウンの一部となった。陸地との連絡は，昭和60年現在六甲大橋により港湾幹線道路に接続し，建設中の道路，阪神高速湾岸線は六甲大橋基部に及ぶ予定。大量輸送を目的とする現在建設中の神戸新交通六甲アイランド線は，住吉駅・魚崎駅でそれぞれＪＲ東海道本線・阪神電鉄と連絡し，六甲大橋経由で当島と市街地を結ぶ（昭和64年度完成予定）。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7165006