小
【おむら】

旧国名:大和
吉野川支流高見川上流域に位置する。字小牟漏・東平・黒田・君ケ平に縄文遺跡がある。「古事記」雄略段に「み吉野の袁牟漏が岳(おむろがだけ)に猪鹿伏すと誰ぞ大前に申す」とあり,雄略紀4年8月庚戌条に「嗚武羅能陀該(おむらのたけ)」とある。山は,東方の小牟漏岳に比定され,地名はこれに由来するという。天武天皇白鳳4年丹生川上神社が創建されたと伝える(二十二社註式/群書2)。「延喜式」神名上にある名神大社の1つ。祭神は罔象女神で,その神像は藤原初期の作とされる。鎌倉後期から戦国期にかけて,国民小川氏がこの地方一帯を支配したが,字古城はその居城跡。また,天照寺境内に小川氏の墓所があり,室町期のものと推定される十三重塔2基,五輪塔3基がある。また能舞台の形式を残す薬師堂は天正12年の建立で,棟木銘には「小川荘神光寺」と明記され,薬師如来台座には「壇主藤原弘光 文明七年未十月」と朱書きがある。なお丹生川上神社の秋祭りは,大豆生(まめお)・狭戸(せばと)・三尾・木津川・小・鷲家口(現小川)・小栗栖・中黒から8台の太鼓台が出て乱舞する勇壮な祭りとして知られている。
【小村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【小(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7166008 |





