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栢森
【かやのもり】


旧国名:大和

大和川支流飛鳥川上流域に位置する。「延喜式」神名上に高市郡54座の1つとして「加夜奈留美命神社」(現在の当地の同名社に比定)が見える。「かやなるみの命の御魂を飛鳥の神なびに坐せて,皇孫の命の近き守神と貢り置きて」(延喜式出雲国造神賀詞)とあり,この神は倭京の近く,飛鳥川上流に鎮座するため,皇孫の守護神とされた。「三代実録」貞観元年正月27日条に従五位下から正四位下へ神階が昇叙されたとある。「大和志」は同社を「在栢森村今称葛神」として当地に比定する。地名は,「カヒナルミ」(山の峡の緩傾斜地)を意味するか(式内社の研究)。
カエノモリ(中世)】 戦国期に見える地名。
栢森村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
栢森(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7166323