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野々口
【ののぐち】


旧国名:大和

吉野川支流高見川下流域に位置する。「記」「紀」で国樔(巣)(くず)あるいは国栖と呼ばれた地域である(古事記神武段・神武即位前紀戊午年8月乙未条など)。「ノノ」は神という意で,氏神の所在する所を野々口といい,祭地に関係した地名という(吉野町史)。「万葉集」巻10に「国樔らが春菜摘むらし司馬の野のしばしば君を思ふこのごろ」(1919)とある「司馬の野」は,野々口の川辺にあり,往古は若菜を朝廷に奉納し,のちには丹生川上神社に奉納する馬を飼う所であったという(吉野町史)。高見川左岸の字タイノウエからは弥生土器破片や石屑が,右岸の字井戸本からは縄文・弥生両土器片や石鏃・石屑などが出土している(県綜合文化調査報告書)。この地区には雨乞と降雨に感謝する太鼓踊りが伝わっており,一時中断していたが昭和60年から復活している。
野々口村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
野々口(近代)】 明治22年~昭和31年の国樔村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7168771