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浅里の渡し
【あさりのわたし】


熊野川にあった渡し。新宮市相賀(おうが)と三重県紀宝町浅里の間にあった。昭和8年,熊野川右岸に県道が開通し,乗合自動車が運行されるようになったので,浅里の人たちが当時1,000円を醵出して古船を買い,渡しを始めた。他に熊野川の渡し場としては古くから,高田の渡し・相賀の渡し・御基の渡し・鮒田の渡し・成川の渡し・池田の渡しなどがあったが,昭和10年,熊野大橋の完成,利用者の減少などによって次々に廃止。当渡しは,同49年,紀宝町の町営バスが走るようになったので,廃止された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7170241