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有田鉄道
【ありだてつどう】


有田鉄道株式会社の経営する鉄道。有田郡吉備町の国鉄紀勢本線藤並駅から同町徳田の金屋口駅に至る。全長5.6km。単線軌道で駅数は5。明治45年3月有田地方の政治・経済・交通の中心地である湯浅と有田川沿いの農村部や谷口集落の金屋を結び,それまでの川船に代わって,ミカン等農産物輸送を目的として鉄道敷設免許を受けた。大正2年資本金25万円をもって有田軽便鉄道株式会社を設立し,大正4年5月に湯浅海岸~下津野間6.3km,また大正5年7月に下津野~金屋口間2.9kmが開通し,全線9.2kmの運輸を開始するに至った。その後昭和2年に和歌山~湯浅間で国鉄紀勢西線が開通し,藤並~湯浅間で国鉄線と競合する形になり,昭和19年,政府の要請もあって藤並から南のレールを取りはずし,営業を中止したが,その代わりに昭和26年7月から1日4往復藤並~湯浅間で国鉄線乗入れが認可された。現在ディーゼル車で金屋口~藤並間を1日7往復,金屋口~湯浅間を1日4往復し,旅客・貨物輸送に当たっている。以前はミカン・肥料等の貨物を運び,また地域住民の主要交通手段として大いに利用されたが,近年の自動車交通急増によって輸送量は年7~10%程度ずつ減少している。昭和56年度貨物発送1,128t,到着3,605t,旅客数56万1,000人(うち通学定期32万2,000人・通勤定期8万8,000人)である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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