100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

大川港
【おおかわこう】


和歌山市大川にある地方港湾(昭和28年指定)。「続風土記」によると,中世加太荘の一浦が近世になり分かれて村となった。大阪湾の咽喉部に当たり,古くから紀伊水道を北上・南下する漁船などが加太沖を航行する際,南風時の避難および潮待ちの港として発達。大船持ちも多かったが,港として改良を加えることがなかったため,長年にわたる台風やその他の天災により陸地が流失,地形の変化をきたした。その後数回改良計画をたてたが,第2次大戦時の由良要塞管内に属していたため,それもできなかった。終戦後,旧軍用地が開放され,友ケ島が瀬戸内海国立公園に編入されてから,遊漁船や地元漁船の出入りが増加。昭和23年,県災害工事により防波堤・物揚場を建設,現在は地元漁船に利用されている。漁船は加太の漁業協同組合に属している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7170713