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大塔日置川県立自然公園
【おおとうひきがわけんりつしぜんこうえん】


西牟婁(にしむろ)郡日置川町・大塔村にまたがる県立自然公園。昭和46年6月30日指定。面積3,503ha。うち特別地域3,448ha。日置川町田野井から日置川をさかのぼり,合川ダム(殿山ダム)を経て大塔村下川下までと,ダムから日置川支流熊野川に沿って百間山に至るまでを公園域とする。百間山渓谷に代表される熊野川の渓谷と流域の奥深い山林景観,およびその間に点在する山村風景を中心とする。大塔山西麓から流れる日置川は,日置三郎といわれ,熊野(新宮)川・古座(こざ)川と並ぶ紀南三大川の1つで,流域の自然林にはカモシカ(国特別天然記念物)が生息する。典型的嵌入曲流で,田野井・神宮寺・向平・小房などの環流丘陵が見られる。昭和34年完成した合川ダムは,スギ・ヒノキの美林の中にある。下川下には青少年憩いの村キャンプ場があり,川沿いの村にはアユ釣りの民宿が多く,茶畑も散在する。百間山渓谷(県名勝・天然記念物)は約3kmにわたり,滝・淵・甌穴などがあって変化に富み,探勝の遊歩道も設けられている。また入口付近にはカモシカの村営牧場がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7170766