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上天野
【かみあまの】


旧国名:紀伊

紀伊山地北縁の山間部,貴志川の支流真国川の最上流域に位置する。地名の由来について「続風土記」には「四面山岳囲繞し其中僅に平坦あり,高峰の上なれは天野と名つく」とある。上天野の「上」は,天野盆地の上手の意(かつらぎ町誌)。正応6年・正安4年・文保3年・延元元年の年紀がある石造五輪卒塔婆群4基(県文化財)が丹生都比売神社境内にあり,石造宝篋印塔2基(県文化財)が民有地にある。九度山町との境には高野山参詣の町石道があり,この地に所在する町石16基は国史跡に指定されている。また丹生都比売神社で毎年1月14日にその年の豊作を祈願して行われる御田祭は県無形民俗文化財に指定されている。
上天野(中世)】 南北朝期に見える地名。
上天野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
上天野(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7171027