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小引港
【こびきこう】


日高郡由良町小引にある第1種漁港。小引は大引に対する地名で,近世に大引浦(現由良町大引)から小引浦として分村する。戸津井港と十九島を境にほぼ南北に相対し,南側に位置する砂浜の漁港。昭和10年代まで集落共有のカレイ網(おくれて縛り網も加わる)で生計をたてていたが,今では網漁はすたれ,漁村型から農村型に変貌した。かつてはカレイ網・縛り網の漁期にはすべての小職が職止めとなり,また労働力確保の目的で長子相続が強制され,他村者との縁組みをきらい集落内結婚がながく続いた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7171595