100辞書・辞典一括検索

JLogos

19

雑賀崎港
【さいかざきこう】


和歌山下津港管内,和歌山市の南西端,和歌浦の突端にある第2種漁港。雑賀崎は三波川系結晶片岩が浸食された断崖の岬で,主にクルマエビなどのエビ類,カレイ・ヒラメなどが小型機船底引き網で陸揚げされるが,古くから一本釣りの技術をもって,イカ・タイを近海で,また,小型船で遠く串本・勝浦を根拠地として三重県沖や高知県沖へも出漁している。昭和56年の雑賀崎漁業協同組合員数238人。利用漁船は大部分が地元船で,登録漁船数は261隻,このうち3t未満144隻(55.2%),3t以上5t未満76隻(29.1%),100t以上はわずか2隻である。漁業別陸揚量は小型底引網1,010t(94.7%),一本釣り37t(3.5%),船引網18t(1.7%)となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7171644