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洲崎丁
【すざきちょう】


(近代)明治5年~昭和51年の町名。もと和歌山城下吹上のうちの武家屋敷地で,明治5年武家屋敷地に町名を付するに際し成立。明治12年和歌山区,同22年からは和歌山市の町名となる。和歌道の西側,家老三浦長門守下屋敷の南側にあたり,御持筒頭大崎八郎右衛門(800石)の広大な屋敷と東部に中奥詰橋爪万右衛門(175石)ら6家の屋敷があった(安政城下町図)。町名は吹上にちなんで好字を選んだものと思われる。明治42年今福に歩兵第61連隊が設置され,当町北部の道路は六一通り,兵舎前通りと通称された。米騒動後の大正8年吹上市営公設市場が町内に開設されたが,戦時統制時代に入り昭和20年閉鎖された。同年7月の空襲では町内の大部分を焼失した。明治6年には戸数10,男27・女32。大正2年戸数50・人口254。昭和52年1月1日小松原通6丁目となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7172125