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見老津港
【みろづこう】


西牟婁(にしむろ)郡すさみ町見老津にある第1種漁港。港が風光明媚であることから,かつては見路津とか見良津と書かれていた。磯浜なので地引網はなく,古くからの漁法には刺し網があるが,長年当漁港を支えてきたのはカツオ漁である。昭和になってケンケン釣りが導入され,昭和4年に区費4,200円を投じてはじめて防波堤が築かれた。その後も漁船の増大が漁港の拡張整備を促し,それがまた漁船を増大させる原動力にもなった。同33年から,港の沖合い約2kmの磯礁でブリの飼付け漁業が成功し,漁民の強い連帯意識が漁業の基盤整備を促し,後継者の引き留めにも功を奏している。同54年の登録漁船数は83隻,総トン数は449tで,10t未満の漁船が大部分である。水揚量年間410tのうち,カツオ・イカ類・ブリの3種がいずれも100tを上回っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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